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顔晴る

顔晴る
4月、心地よく自然光が差し込む、東北最大のターミナル駅での出来事です。

ベビーカーと共に足早にブースに近づいてくる、若々しいお客様。

「こんにちは!よかったー!まだありますね!ソンバーユNO.7を4個とオレンジを8本!
そういえば、オレンジ値上げされるんでしたね!あと2本追加で10本にしてください!」
と、イキイキとした声がとても印象的な方。お歳はまだ20代でしょうか。


商品点数が10個を超えるとお持ち帰るにはかなりの重さ、ベビーカーに乗せたとしても押して進めるには周りに気を遣います。
なので小さなお子様と一緒のママが、催事場でソンバーユや梅雲丹をたくさん購入することはほとんどありません。

ところがこの日は違いました。

「たくさんありがとうございます。ご家族皆様でご使用ですか?」と販売スタッフが尋ねると

お客様は
「はい!私が小さいときに祖母が使っていて。この子を入れると4世代になりますね!」
「ただ今回のお買い物は私の分だけですよ!私が全部使います!」
とはっきりおっしゃいます。

お目当ての商品を前にママが楽しそうに話すのが聞こえたのか、ベビーカーのお子様も太陽のようなニコニコ笑顔。

「もちろん母も使っていますが、今は他県に住んでいます。母も薬師堂さんから届くハガキを楽しみに待っていますよ」  
※催事販売では、ご登録いただいたお客様へ、葉書で出店のご案内をしています。

そして
「私が小さな頃、おやつは“梅雲丹おにぎり”でした。本当ですよ!それ以来、酸っぱいものが大好きになって!」と続きます。

10年以上は食べているという梅雲丹のお話から、ソンバーユのおすすめの使い方、当社ではまだ販売していない「あったらいいな」と思う商品を論理的にご意見くださったり。

とにかくパワーみなぎる美しい女性で、
『イキイキとされてますね!綺麗です』と自然に言葉が出てきます。

「女性にとって美人なのはもちろん嬉しいことなんでしょうけど、私は美人じゃありません」とお客様。

「いえいえ、大変お綺麗です!」


お客様は
「とんでもないです! 私は馬油と出会って、使ってみて「顔を晴って(はって)」歩けるっていう自信をもらえたと思っています!」

「だから“頑張る”にかけて“顔晴る”(がんばる)を心がけています。」

「そしたら、なんだか背筋ものびて姿勢もよくなって・・・
出会う人は良い人ばかりになって・・・」

・・・・・・。


なんとも嬉しいこの言葉に、スタッフは背中に電気が走るのを感じました。

そして「顔晴る」という素敵な言葉と、気配りある話し方、しぐさや立ち振る舞い、瞳の輝きなどから、一層その女性が美しく見えてきます。

お客様がお帰りになる時、西日が後ろ姿を照らし輝きを放って見えたのも、偶然とは思えませんでした。


今回、お客様に教えていただいたのは、

「お肌に自信が持てると、気持ちが変わる。
“顔晴って”明るく過ごしていると素晴らしい出会いが増える。
そして、それは年齢に関係ない」ということ。


このお客様との出会いを通じて、ソンバーユ、梅雲丹の良さをもっと多くの方に伝えていかなければいけない。そんな思いがより高まりました。

ひとりでも多くのお客様に“顔晴る”のお手伝ができるよう、これからもブースに立ち続けたいと思います。


株式会社薬師堂
催事スタッフ
江口 壮四郎