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大宇宙神と人類の存在価値

直江氏は「人間は欲望を充たすために生きている」と結論づけていますが、さらに、人間はなぜ存在しているのか、という根本的な人間の存在意義については「大宇宙神」という法螺(神秘的作話)を用いて繰り返し説明しています。



宇宙に存在する多くの星も、星としての生命があるようで、それらを包含する大宇宙そのものは、人類にとって「神」と表現するしかない神秘的な生命体であります。(p63)


私たちが住むこの地球だけでなく、太陽系、銀河系、さらにその先に茫漠と広がる果てしない空間、恒星、惑星、衛星、彗星、地球以外にもきっといるであろう生命体…、この宇宙の広がりはあまりも想像の領域を凌駕しています。誰がどうやって作ったのか、どうやって生まれたのか、どこまで続くのか、宇宙科学が進歩した現代においても、核心的なことは分かっていません。未知の空間に存在するこの美しい地球に、私たちは理由も分からず寄生しています。あまりにもちっぽけで、生きる意味も死ぬ意味も分かりません。想像の遥か彼方にある壮大なスケールの宇宙は畏敬そのものであり、いわば神のような存在であると捉えることができます。

世界中の各宗教が標榜する「神様」と言う存在は「大宇宙」と言う天地の大自然神のことである(p149)

大宇宙の神秘から考えると些末な出来事に過ぎませんが、嵐や地震、火山の噴火、雨が降り続いたり、雨が降らなかったり、太陽が昇ることも、月が満ち欠けすることも、必ず朝が訪れることも、大自然がみせる現象は、無力な人間にとって神の御業そのものです。先人たちは大自然、大宇宙への畏敬を長い年月をかけて解釈し、宗教と信仰を生み出してきました。あらゆる宗教の神仏は「大宇宙の神」そのものを現しています。神仏を信仰するということは大宇宙の神秘を信仰することです。大宇宙の尊厳、慈愛を崇敬し、我々人類が何のために存在しているのかを追求することこそが、人類全体の根本理念への信仰であります。

太陽も地球も大宇宙と言う「神」の体内で、何らかの存在義務を果たしているのでしょうが、地球上の生物も、寄生している地球に対して何らかの存在義務を持っている事を悟らねばなりません。その義務を果たすためにこそ、生物には本能を持たされているのであり、人類には人類独特の、他の動物とは違う本能を持たされている。(p63)

人類は大宇宙という神を畏敬するとともに、大自然の摂理に謙虚に従い、与えられた存在義務を果たさなければなりません。存在義務とは人類が寄生する地球を守ることです。

人間の体内の善玉菌は、地球の植物群に酷似しており、悪玉菌は動物類に当て嵌まります。大腸菌が抜群の知能を駆使して、善玉菌と悪玉菌を保護管理し、その増減を調整しているように、人間も地球上の動物と植物を保護管理し、増減に気を配ってやらねばならないのではありませんか(p95)

地球上の動植物たちは絶妙な生態系によりバランスが保たれています。植物は動物の食糧になりますが、動物が排出する二酸化炭素や糞尿は植物には欠かせないものです。空気、水、土…、この地球上にあるすべての自然は動植物の生態系に組み込まれています。人類の存在意義は生態系を適切に管理し地球を守ることなのです。しかしながら、現代においては世界中の生物が急激に絶滅しています。地球上の生物は確認されているもので213万種以上と言われていますが、そのうち4万種類以上の生物が絶滅の危機に瀕しています。種の絶滅は自然のプロセスによるものばかりではありません。自然破壊、環境汚染、外来種の影響など人間の行いが原因であるものも多いのです。これでは存在意義を果たすどころか人類自ら生態系を壊してしまうとは…まったくもって本末転倒です。人類が手を取り合ってこの美しい星を守っていかねばならぬ時に、戦争などしている場合ではありません!

慈愛本能は、地球という惑星に寄生する人間に、無意識のうちに動植物を保護管理させるために、特別高度の知能と共に持たせられた、「神仏性の本能」である、と私は確信しております。(p97)

人類は生まれながらにして、誰に強制されずとも無意識のうちに自然を美しいと感じ、身近に咲く可憐な草花を愛でますし、様々な動物や昆虫、生き物を慈しむ習性を持ちます。大自然の雄大さに感動して涙を流すのも動物の中では人類だけでしょう。大宇宙の神から授かった慈愛本能を発揮してこの地球のあらゆる動植物を愛し、大切に守っていくことこそが人類の存在価値であります。

人間に「五本能」を持たせた方こそが「大宇宙神」だと私は申しているのです(p237)

直江氏が神秘的法螺として用いた「大宇宙神」とは、この世のすべての生命、大自然の神秘であり、私たち人間が他の動物と違って五本能を授かった奇跡そのものです。人類が地球上で生きていることを、さもあたりまえのように軽んじ、自己の利益ばかりを追求すれば、自然破壊、環境汚染、戦争のような愚かな行為はなくなることはありません。生命、大自然の奇跡を尊び、感謝しましょう。この地球で生かされていることを謙虚に受け止め、すべての動植物を慈しみましょう。それが人間の存在価値であり、大宇宙神から五本能を授かった理由ではないかと思います。




このコラムを書いた人:杉山英治

企業ブランディング戦略構築コンサルタント。
薬師堂グループのCI構築に携わる過程で五本能人生論に出会い、「人間は何のために生きているのか?」という壮大なテーマの泥沼に陥る。
株式会社デザイントランスメディア 代表取締役。



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